プロ人材の転職支援・戦略人事サービス/個人・企業の成長を人材基点で支援する株式会社トラフォールパートナーズ
自社メディアとは、ホームページやブログ、SNSなど、自社が運営して情報を発信する媒体のことである。今の時代、情報は膨大な量になっている。そんな中で自社をアピールし、ターゲットに正確な情報を確実に届けられる企業が生き残っているのだ。採用戦略、営業活動いずれにしても自社メディアを用いる事は避けては通れない。この記事をきっかけに、自社メディアの構築を進めてほしい。中長期的に必ず効果が表れるだろう。
自社メディアを持ち、育てる事は『採用』『顧客獲得』に大きく貢献する。顧客獲得に関しては、直接営業が上手くいけば何とか案件に困らないレベルは維持出来る。しかし採用に関しては、自社メディアを持たないと今後優秀な求職者を確保できなくなるだろう。外部リソースを使って、人材紹介会社や求人票掲載サービスを活用したとしても、最終的に求職者は、その会社のメディア(特にホームページ)を確認して、入社するかどうかを決定する。そのため、外部に頼るにしても、自社メディアを構築する事は、どの企業にとっても必須になる。
自社メディアリクルーティングの場合は、顕在ニーズがある求職者だけでなく、潜在的なニーズがある求職者に対してもアプローチが可能。また、継続的なアプローチが可能となる。
既述のように、求職者は最終的に自社メディアを確認して入社するかどうかを決定する。そのため、自社メディアを育てて、様々なコンテンツを揃える事が求職者確保に大きくつながるので、自社の頑張りに依存する。また自社のことは自社が一番知っているので、みずから発信する事で正確でかつ密度の高い情報を発信する事が出来る。情報密度が高い事で、求職者が入社後に感じるギャップも少なくなる。つまりマッチング制度も向上するのだ。これらから自社メディアを活用する事が有効であると感じられるだろう。
発信すべき内容は、採用・顧客獲得に繋がるものになっていないといけない。内容を決めるため、まずは人に関する課題・売り上げに関する課題を箇条書きにしてあげていく。
・応募者が集まらない
・社員がすぐにやめてしまう
・入社した社員が育たない
・新規顧客が開拓出来ない
・既存顧客から追加注文がもらえない
・営業マンが上手く自社をアピール出来ていない
主な課題はこんな感じだろうか。ここから考えられる発信すべき内容は下記の通り。
・自社の理念・特徴・強み
・自社で働いている社員(年代ごと)の業務内容・経歴
・社員インタビュー
・福利厚生や給与面
・どのような社風・カルチャーか
・教育制度について
・自社サービスの特徴・導入メリット
・サービス具体的事例
・顧客からの声
上記を中心に発信する事で、採用・売り上げの改善につなげる事が出来る。
採用に関してもう少し述べておくと、転職市場の中心の年齢は『25歳~34歳』である。この世代の特徴としては、会社選びで求める事が下記のようになる事だ。
・その会社に入ってスキルアップが出来るのか
・その会社に入って思い描いたキャリアを構築できるのか
・ワークライフバランスが整っているのか
・良好な人間関係を構築出来るのか
である。ひと昔前は、いくらでも働くからどれくらいの年収になるのか?といったお金事情が重要だった。しかし今は『なりたい自分になれるのか』という目線で会社を選択してくる。そういった求職者目線で情報を発信する事が大事だ。
自社メディアを運用する際に大事なことは、どこで求職者・顧客を逃しているのかを理解する事だ。例えば、採用に関して考察してみる。採用のフェーズは、求職者目線に立つと『認知』⇒『興味』⇒『応募』⇒『選考』⇒『内定』⇒『承諾』である。
認知に問題があるのか?興味を持たせられていないのか?など、各フェーズに応じて、やるべき策は異なる。自社の現状を分析したうえで、内容を精査して欲しい。また、自社ホームページであれば、PV数・セッション数・ユニークユーザー数の分析も可能なので、『認知』⇒『興味』⇒『応募』までの分析も出来る。
加えて運用においてはKPIを設定して行動する。採用であれば、応募数・書類通過率・選考通過率・内定率・承諾率を算出して、採用目標達成のために必要なKPIを設定する。その目標を達成するために、自社メディアで発信すべき内容を日々検討していってほしい。