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補足記事

動物占いは経営に使えるのか?

結論から言うと、使える。なので、動物占い自体を知っておくことはお勧めする。
経営するうえで、各社員の適正を理解して人員配置を行う事は重要なファクターである。つまり各社員をどうカテゴライズして、組織として成り立たせるのかを決めていかないといけない。その際に動物占いを使ってみたら、意外と「そうかもしれないな」と参考になる事もあるのだ。やってみて損は決して無い。全てを動物占いで決めるような事はしないだろうから、あくまで参考程度に有効活用して欲しい。

ちなみに動物占いとは、生年月日からその人物の性格・特性・考え方などを判断する占いである。12匹の動物に人物を当てはめて、難しい心理学をイメージ化する事で親しみやすく形を変えたものだ。日本では占いの中では非常にポピュラーであり人気がある。

それではどう使ったらいいのか。動物占いの特徴から考察してみよう。
まず、動物占いの特徴としては、人間を3つの観点で説明している事だ。その3つとは『行動パターン』『心理ベクトル』『思考パターン』である。それぞれプライベート・ビジネスと分けて考えるが、今回はビジネス上の『行動パターン』『心理ベクトル』『思考パターン』を理解していこう。

『行動パターン』について

『行動パターン』とは、業務を与えられたときに、どのように行動をとって業務遂行するのか、という特徴。ここからどのような業務が得意で、逆にどのような業務に苦手意識があるのかが分かる。

更に行動パターンを細分化すると、

①【コツコツタイプ or 早期成果要求タイプ】
②【事前準備タイプ or 試行錯誤タイプ】
③【自己完結型 or チーム成果創出タイプ】
④【自己主張タイプ or なれ合いタイプ】

となる。①~④いずれに該当するのか、という観点は、人物理解に大きなヒントとなり得る。

下記は実際の診断例である。


診断例)
何事も目の前のことからひとつづつ処理していきたいタイプ。そのため多くの業務を並行して進める事は苦手。期限を決められる事は弱いが、自分なりに臨機応変に対応しようと思う傾向がある。会議など話し合いの際には、自分の意見があってもなかなか言えないので、周りの意見に賛同してしまう。建前で話す事が多いので、人間関係上ではいざこざを起こす事は少なく、チーム行動は難なくこなせる。


上記の例は何に当てはまるだろうか。
おそらく①【コツコツタイプ】②【試行錯誤タイプ】③【チーム成果創出タイプ】④【なれ合いタイプ】であろう。(※正確にこちらに違いない、と判断しなくても良い。こうだろう、という観点を持ちつだけでも、人物理解の一助になり得る)

具体的には経理などバックオフィスで、かつ上司の指導下で自分のスキルが生かせるようなポジションにつけば、成果は発揮されやすいだろう。

『心理ベクトル』について

『心理ベクトル』とは決断する際に、過去・いま・未来のどこに判断軸を持つのか、という特徴。それぞれの心理的思考・特徴は下記の通り。


『過去を判断軸に置く』場合:
これまでの経験から、今後はこうなるだろう、という判断のもと決断する。経験則で判断する。そのため、経験から判断出来ないような業務・出来事と直面した際には、判断に非常に困る一面がある。ただ、経験をもとに進められる業務に関しては手際よく遂行が可能。色々な経験をすればするほど、成長するタイプ。


『いまを判断軸に置く』場合:
現在の状況からどうするのが最善策かを考える。現状の分析・課題の洗い出しをすることに長けており、慎重に物事を考える。そのため、決断までの時間がかかる事が多い。大きな失敗は少ない一方で、大きな成功を勝ち取るためには、早めの行動が課題。


『未来を判断軸に置く』場合:
今後こうなるだろう(こうなって欲しい)という未来から逆算して決断する。将来の理想のあるべき姿(目標)を明確に定める事で、迷いなく行動が出来る。これまで直面したことが無い問題に対しても、進んで取り組む事が出来る。一方で、現状分析が不足する事で目標が非現実的なものとなる事もある。


上記それぞれ一長一短があるので、どれがいいというわけでは無い。それでは下記の例はどうだろうか。


診断例)
将来的にどうなって欲しいのか、という起点から判断するタイプ。いまどうなっているのかという分析が不十分になりやすい。今後どうなるかを重視するので、目の前のことは後回しになる。しかし目標が明確になった場合は、迷わず進める力がある。


こちらの診断例の場合、『未来を判断軸に置く』人物であると分かる。思い切り良く仕事を進めてほしい場合など、失敗を糧に成功に繋げてもらいたい場合は、このような人物が適任かと思われる。

『思考パターン』について

『思考パターン』とは、現実主義・理想主義の2パターンに分けられる。それぞれの特徴は下記の通りだ。


『現実主義』:
現実に自分が見たこと・知っている事をもとに判断をする。数字などの定量的・絶対的な物差しを持つ。これまで起こった事例をもとに、今後もこうなるだろうという志向の特徴がある。一方で新しくアイデアを創出したり、今までには無い考え方を発想する事は苦手。「これまでは出来なかったのだから、今後も出来ないだろう」という諦めの志向も生まれやすい。安定的・可能性の高い事に対して関心を持ち、成功可能性の低い事に対しては多少悲観的になる。向いている業務としては、数字を扱う仕事や、論理性を問われる業務、既存事業のスケールアップなど。


『理想主義』:
目に見えないもの・考え方・想いを重視した考え方で、目標設定が得意。過去のデータを参考にしながらも、「こうなるだろう」という多少楽観的な側面がある。ただ、既存事業を疑い、新たな事業を創出する発想力・行動力があり、ゼロイチ事業に向いている。また、リーダーとしてビジョンを語り、部下をマネジメントする事にも長けている人が多い。芸術性・クリエイティブ性・リーダーシップ力・発想力・行動力が求められる仕事に向いており、経営者・新規事業開発は得意。

それでは下記の診断例はいかがだろうか。


診断例)
精神エネルギーが強く、スピリチュアルなもの、目に見えないものを重視している。そのため、「このお客さんは必ず当社の顧客になるだろう」という感覚的なものを信じる傾向がある。鋭い感性や人の機微に気づく部分もあるので、人間関係を構築する際には有利に働く。芸術性や発想力があるので、ゼロイチで事業アイデアを創出したり、経営者として戦略を練る事に向いている。


こちらは完全に理想主義的な思考の持ち主である。例に記載している通り、社内外のとりまとめを行うような新規事業開発部署が適任かと思われる。

まとめ

今回は動物占いについて述べてきたが、言いたい事は人物理解のためには、多方面で理解しなければならない、という事である。
「この人は●●だ」と説明する際に、『行動パターン』『心理ベクトル』『思考パターン』の3つの観点で説明が出来れば、ある程度性正確に理解する事が出来る。動物占いをそのまま採用して経営に生かすのではなく、動物占いは3つの観点をもとに占い結果を出している、という事を知り、参考程度に占い結果を確認する事で、その人物がどのような人物なのかを改めて理解する事も出来るだろう。
ちなみに人物理解は経営において非常に重要な要素となり、『人材配置』だけでなく、『採用面接』『組織編制』『顧客との関係構築』など様々な重要な場面で必要となる。

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